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緑内障の検査とは?視野検査・眼圧検査・眼底検査の基本をわかりやすく解説

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2026年2月04日

緑内障の検査とは?視野検査・眼圧検査・眼底検査の基本をわかりやすく解説

自覚症状が出るまでに時間がかかることが多い緑内障。気づかないうちに進行してしまい、失明に至ることもあります。早期発見のためには、症状が出てからではなく、定期検査を受けることが重要です。

この記事では、緑内障や眼科で行われる検査について、わかりやすく解説します。緑内障が気になる方や、検査をすすめられたことがある方はぜひ参考にしてください。

緑内障とは? 検査が重要な理由とは

緑内障とは、目と脳をつなぐ視神経が障害され、視野が徐々に欠けていく進行性の病気です。日本では、40歳以上の20人に1人が発症すると言われ、中高年以降に多くみられる代表的な眼の病気の一つです。進行すると失明に至ることもあり、日本人の後天的な失明原因の第1位にも挙げられています。

緑内障の大きな特徴は、初期には自覚症状がほとんどないところです。視野はゆっくりと欠けていくため、初期には見えにくさを感じることがあまりありません。また、見えない部分があっても、もう一方の目や脳の働きによって視野がカバーされるため、見え方の変化に気づきにくいのです。そのため、「見えているつもり」で過ごしている間に、病気が進行しているケースが少なくありません。だからこそ、定期的に検査をして早期発見・早期治療を開始することがとても重要です。

なお、緑内障の多くはゆっくり進行するタイプですが、まれに急激に眼圧が上昇し、強い症状が突然現れる「急性緑内障(急性閉塞隅角緑内障)」を発症する場合があります。もともと「隅角(※)」が狭い遠視の方に多く、激しい目の痛み、頭痛、吐き気、視力低下、目の充血などが急に起こり、放置すると短期間で視力に重大な影響を及ぼすことがあります。このような症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診しましょう。

※隅角(ぐうかく):角膜と虹彩(こうさい:瞳の茶色の部分)の境目にあり、目の中の水(房水)が排出される場所。

緑内障の原因 なぜ視野が欠けるのか?

視神経の損傷に深く関わっているのが、眼圧です。眼圧とは、目の中にある「房水(ぼうすい)」という液体によって生じる目の圧力のことで、目の硬さを表す指標でもあります。眼圧が高いと目が硬く、低いと柔らかいことを意味します。

通常、房水は目を循環し、虹彩の根元にある隅角から適切に静脈へと排出されています。これにより、眼圧は一定に保たれています。ところが、何らかの原因で房水の出口である隅角が詰まると、目の中の圧力が高まって視神経が障害され、視野が欠けたり視力が低下したりします。

房水が詰まってしまう原因はいくつかあり、目の構造が関係しているケース(原発閉塞隅角緑内障)、目の病気やステロイド剤が関係しているケース(続発緑内障)、生まれつきの目の発育異常によるケース(発達異常緑内障)などがあります。

このように、緑内障は眼圧が高くなることで生じることがありますが、日本人の緑内障患者の約7割は、眼圧が正常範囲内(10〜21mmHg)で発症する「正常眼圧緑内障」であることが分かっています。眼圧は正常値でも、視神経に負担がかかったり、視神経への血流が悪かったりすることで、緑内障を発症するタイプです。加齢や強い近視、遺伝的要因、全身の病気(糖尿病や低血圧など)なども、発症に関係していると考えられています。

緑内障の診断は複数の検査を組み合わせて行われる

眼科の検査

緑内障は、原因や進行の仕方に個人差が大きく、見え方に問題を感じていない段階でも、視神経の障害が進んでいることがあります。そのため、症状の有無だけで安心せず、眼科で視神経や視野の状態を確認してもらうことが重要です。特に緑内障は40歳を過ぎると発症リスクが高まるため、自覚症状がなくても定期的に眼科で検査を受けることが重要です。

眼科では、複数の検査結果を組み合わせて、総合的に緑内障の可能性が判断されます。代表的な検査は、視野検査、眼圧検査、眼底検査の3つです。これらの検査は、それぞれ役割が異なります。各検査の特徴について、詳しくご説明します。

緑内障の検査(1) 視野検査

視野検査は、目で見えている範囲(視野)を調べる検査です。緑内障の診断や進行度の評価において、特に重要な検査の一つです。

視野検査では、専用の機械をのぞき込み、中央の点を見つめたまま、周囲に現れる小さな光が見えたらボタンを押します。視線が動いてしまうと検査結果が不正確になるため、中央を見続けることが大切です。集中力を使うため、やや疲れを感じることはありますが、痛みを伴う検査ではありません。

この検査によって、「どの位置の視野が、どの程度欠けているか」を詳しく調べることができます。緑内障に特徴的な視野の欠け方が確認されることもあり、診断の重要な手がかりになります。また、治療を始めた後も定期的に視野検査を行うことで、病気が進行していないかどうかを確認することができます。

緑内障の検査(2)眼圧検査

眼圧検査は、眼圧を測定する検査です。緑内障のリスクを評価するための、基本となる検査の一つです。

眼圧検査には、目に軽く風を当てて測る方法や、点眼麻酔をしてチップで直接測定する方法があります。検査方法は症状や状況に応じて選ばれますが、いずれも短時間で終わり、強い痛みを感じることはほとんどありません。

眼圧は、時間帯や気温、体調などによって変動することがあります。定期的に測定することで、眼圧の傾向や変化を把握することができ、目薬の種類選択などの治療方針の決定や調整にも役立ちます。

緑内障の検査(3)眼底検査

眼底検査は、目の奥にある視神経や網膜の状態を観察する検査で、視神経のくぼみ(視神経乳頭)の形や大きさ、出血の有無などを確認します。緑内障では、視神経が徐々に障害されるため、その変化を確認することは診断や経過観察をする上で欠かせません。

検査では、瞳孔を広げる点眼薬(散瞳薬)を使用し眼底を観察します。点眼後しばらくは、まぶしさを感じたり、近くが見えにくくなったりすることがあります。時間とともに自然に回復しますが、検査後4~5時間は車や自転車の運転を控えるようにしましょう。

その他、「OCT(光干渉断層計)検査」によって、視神経や網膜の厚みを詳しく調べたり、「隅角検査」を行い、房水が流出する「隅角(ぐうかく)」という部分の状態を特殊なレンズを使って確認したりすることがあります。

このように複数の検査を組み合わせて行うことで、緑内障をより正確に診断し、早期発見につなげることができます。

緑内障の検査はどこで受けられる?

眼科受診

緑内障の検査を受ける方法は、大きく次の2つがあります。

○健康診断や人間ドックで受ける

自治体や職場の健康診断で、視力検査や眼底写真撮影が行われることがあります。眼底写真を撮ることで、視神経の異常が見つかることがあり、緑内障の疑いを指摘されることもあります。ただし、健診では視野検査まで行われることは少なく、緑内障を確定診断することはできません。健診で「要精密検査」と出た場合や眼科受診をすすめられた場合は、必ず眼科を受診することが大切です。

○眼科を受診して検査を受ける

眼科では、視野検査、眼圧検査、眼底検査などを組み合わせて、緑内障の有無や進行の程度を詳しく調べます。すでに緑内障と診断されている方は、定期的に眼科で検査を受け、経過を確認していくことが重要です。

検査の結果、緑内障と診断された場合は、目の状態に合わせて治療が検討されます。点眼薬やレーザー治療、外科的手術など複数の選択肢があるため、医師とよく相談して決めましょう。

まとめ

緑内障は決して珍しい病気ではありません。自覚症状がなくても、40歳を過ぎたら眼科で緑内障の検査を受けましょう。「目に異常を感じてから行く」のではなく、「症状がなくても確認する」という意識が、緑内障ではとても大切です。眼科受診を習慣にすることが、将来の目を守ることにつながるでしょう。

記事の要点

  • 緑内障は視神経が障害され、視野が徐々に欠けていく進行性の病気で、初期には自覚症状がほとんどない。
  • 多くはゆっくり進行するが、まれに急激な眼圧上昇により強い症状が突然現れる「急性緑内障」が起こることがあり、その場合は早急な受診が必要。
  • 日本人では眼圧が正常範囲内でも発症する緑内障が多く、眼圧だけで判断せずに検査を受けることが重要。
  • 緑内障の診断は、視野検査、眼圧検査、眼底検査など複数の検査を組み合わせて総合的に行われる。
  • 健康診断は発見のきっかけにはなるが、確定診断や経過観察には眼科での定期的な検査が欠かせない。

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