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まぶたのピクピクは疲れ・ストレスのせいだけじゃない!一時的なけいれんと眼瞼けいれんの違いや治療法、受診の目安を解説

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2025年12月26日

まぶたのピクピクは疲れ・ストレスのせいだけじゃない!一時的なけいれんと眼瞼けいれんの違いや治療法、受診の目安を解説

仕事や家事に追われる時期、たとえば年末年始になると、「まぶたがピクピクする」「勝手に動く感じがする」といった症状を訴える方が増えます。このようなまぶたのけいれんの多くは、疲労やストレス、外的環境などによるものです。しかし、中には神経に関連する病気が隠れていることがあります。その代表例が「眼瞼けいれん」です。一過性のものと初期症状が似ていますが、原因や対処法は異なります。そこでこの記事では、まぶたのピクピクの種類や原因、受診の目安、治療法までをわかりやすく解説します。

疲れやストレスによるまぶたのピクピクは「眼瞼(がんけん)ミオキミア」

まぶたのけいれんの中で最も多いのが、一時的なけいれんである「眼瞼ミオキミア」です。眼瞼ミオキミアは、パソコンやスマートフォンの長時間使用、仕事などによる緊張状態、度の合っていない眼鏡の装用、目の乾燥などがきっかけで、まぶたの筋肉が疲れやすくなることで起こります。症状自体は心配のいらないことがほとんどで、以下のような特徴があります。

  • 片側のまぶた(特に下まぶた)の一部が細かく動く
  • 1回のピクピクは数秒〜数分
  • 数日〜数週間、出たり治まったりを繰り返す
  • 十分な休養で自然に落ち着いてくる

日常生活の影響を強く受けやすく、誰にでも起こり得るものなので、基本的には様子を見ていても問題ありません。ただし、症状が非常に長く続く、徐々に悪化している、目が開けにくい、顔の他の部位にまで広がるなどの変化が見られる場合には、別の病気を疑う必要があります。たとえば「眼瞼けいれん」は、眼瞼ミオキミアと同じく、まぶたのけいれん症状が現れますが、放っておくと目が開けられなくなることもあります。どんな病気なのか、詳しくご説明します。

「眼瞼けいれん」とは?特徴と原因

眼瞼けいれんは、まぶたの筋肉や、それを動かす神経の働きが乱れることで起きる病気です。一般的には50〜70代で発症しやすく、女性にやや多いとされています。明確に原因が特定できないことも多いのですが、次のような要因が関わっていると考えられています。

・ドライアイ

乾燥感やまばたきの増加が症状を強めたり、発症に関わる可能性があります。

・薬の服用歴

抗不安薬や睡眠導入剤などが、症状を誘発・助長することがあります。

・精神的なストレス

ストレスや緊張が眼輪筋に力を入りやすくし、症状が出やすくなることがあります。また、不安や抑うつなど、精神的な症状を伴う患者もいます。

・基礎疾患:

パーキンソン病など、一部の神経疾患の影響でみられることがあります。

このように様々な要因が考えられますが、実際にははっきりとした原因が分からないケースが少なくありません。原因のわからない眼瞼けいれんは、専門的には「本態性眼瞼けいれん」と呼ばれています。

目を気にする女性

眼瞼けいれんの症状と受診の目安

眼瞼けいれんでは、主に次のような症状が現れます。

目を開けにくい・勝手に閉じてしまう

ピクピクという一瞬の動きではなく、目が思うように開かない感覚が続き、無意識のうちに目をぎゅっとつぶってしまうこともあります。目が開けづらい感覚や勝手に閉じてしまう感覚がはっきりある場合は、眼瞼けいれんなどの可能性もあるため、医師の診察を受けましょう。

光がまぶしい(羞明:しゅうめい)

日差しや蛍光灯、パソコンやスマートフォンの画面の光が強く感じられ、目を開けていられなくなります。外出や運転、仕事などに支障が出るほど羞明が強い場合は、早めに受診しましょう。

しょぼしょぼする、乾く、まばたきが増える

ドライアイとよく似た不快感が長く続きます。実際にドライアイを合併していることも少なくありません。

眼瞼ミオキミアは片目の一部に出ることが多いのに対し、眼瞼けいれんの場合、初期には片側だけだった症状が、進行するにつれて両眼に起こることがあります。

また、一時的に良くなったり悪くなったりしながらも、長い目で見ると少しずつ症状が強まることが多く、自然に完全に治ることはほとんどありません。症状が徐々に強くなったり、まぶたのけいれん以外の症状が見られる場合は、受診しましょう。

眼瞼けいれんの検査と治療法

けいれんの原因を正確に判断するには、眼科での診察が必要です。診察では、具体的な症状や、生活習慣などを問診したうえで、まばたきの状態、眼表面の乾燥や角膜の傷の有無、顔の筋肉の動きなどを観察し、眼瞼ミオキミアか眼瞼けいれんか、あるいは別の病気なのかを見分けていきます。必要に応じて、涙の量や質を調べるドライアイの検査や、神経学的な検査(瞬目テスト、表面筋電図、MRI・MRA検査など)を行うこともあります。

診察の結果、眼瞼けいれんと診断された場合は、まぶたの筋肉の緊張を抑える「ボツリヌス治療(ボツリヌストキシンの注射)」を行うことが一般的です。まぶたやその周囲の筋肉に少量の薬剤を注射することで、筋肉の過剰な収縮を抑え、開けづらさやまぶしさの改善が期待できます。効果は通常数か月程度続くことが多く、症状に応じて定期的に注射を繰り返すことで、日常生活に支障が出ない状態をキープしていきます。

その他、日常生活では、強い光を避けるために帽子やサングラスを活用する、目を酷使しすぎないようにする、といった工夫も役立ちます。

眼科に来た男性

まとめ

まぶたのピクピクは、疲れやストレス、目の酷使などで起こる一時的な眼瞼ミオキミアであることが多く、休息や生活リズムの見直しで自然に治まることがほとんどです。一方で、目を開けにくい、光がまぶしい、両目に症状が出ている、といった場合には、治療が必要な眼瞼けいれんなどの病気が隠れていることがあります。

同じように見える症状でも原因はさまざまです。症状が長く続くとき、顔のほかの部分までけいれんが広がるとき、あるいは日常生活に支障が出る場合は、無理に我慢せず、早めに眼科へご相談ください。

記事の要点

  • まぶたのピクピクの多くは、一時的な「眼瞼ミオキミア」によるものであり、疲労、ストレス、睡眠不足、度の合っていない眼鏡の装用、目の酷使などが誘因となる。
  • 眼瞼ミオキミアのけいれんは、片目の一部に出やすく、1回のピクピクは数秒〜数分程度で、多くは生活習慣の見直しで自然に改善する。
  • 眼瞼けいれんは、目を開けにくい、勝手に閉じる、強い羞明、両眼性などが特徴で、50〜70代の女性に多く、自然に完全に治ることは少ない。
  • 症状が長引く・繰り返す、生活に支障が出る、両目に症状がある、顔のほかの部分までけいれんが広がる場合は、眼科受診が必要。
  • 治療は、眼瞼けいれんではボツリヌス治療が中心であり、眼瞼ミオキミアや合併するドライアイには点眼や、生活習慣の改善、眼鏡の調整が有効となる。

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